「おはよう。課題やった?」 「おはよう。もちろんやったよ。」 「なら良かった。今日あたり、指されるだろ?」 「う…。まぁね。」 真琴は憂鬱そうにコーヒーを飲む。 あれから数日。 俺は風間さんに言われたことを考え、真琴と少しでも距離を縮めようと思った。 それが、俺が真琴に出来ることだと思う。 「さ、行くか」 「うん」 真琴はにっこり笑う。 あの日から真琴はよく笑う。吹っ切れたように笑うのだ。