真琴に信じてもらうためにはどうしたらいいか。 ここ数日、考えていた。 そして思ったのだ。 俺らはame-miyaの…親父の考えで政略結婚した。 親父の…ame-miyaの為に なら、ただの俺になって迎えに行けばいい。 ame-miyaの雨宮伊織ではなく、ただの雨宮伊織として。 その為には、俺がひとりになるべきだと考えた。 「風間さん…ちょっと、聞いて欲しいことがあるんだけど…」 俺は風間さんの協力を仰いだ。