昨日の真琴の感触がまだ手に残っている。 華奢な小さい身体。 スッポリと腕に入ってしまう。 真琴が居てくれて良かったというのは本音だ。 俺には真琴がいる。 真琴を可愛いと思うし、前に言ったように特別な存在だ。それは妻だからってだけじゃない。 俺自身が真琴を大切に思い始めている。 …好きなのか? 大切だが、好きの感情があるかはわからなかった。 自分の気持ちがわからねぇよ…。 俺は重い重いため息をついた。