わぁー…
お、沖田さんって以外と積極的だぁ
びっくりしたな…
まだ顔が赤い
祐以外の男の人にあんな近くで話しかけられたのははじめてだった
思い出すとまた顔が赤くなる
どうしよう…
すごい勢いで出てきちゃったけど
戻りずらいなぁ
しばらく外にいることに決めた楠葉は縁側に座り
月を眺めた
「わぁ〜、満月だ」
1人なので周りに気を使うこともないため思いっきり大きな声が出てしまった
それでも周りに誰もいないことを確認するとゴロンと縁側に横になる
まだ5月とはいえ昼間は暑い
なのでほんのり冷たい夜風がとても気持ち良かった
「はぁ…」
気を抜くとつい思い出してしまう幸せだった記憶
こんな時代に1人きりで心細かった楠葉に優しくしてくれる新撰組の人達
楠葉にとっては今も幸せだった
しかしいろんな思いが幸せになることを拒んでいる
幸せは楠葉にとって恐怖でしかないものになっていた
「でもさっきはつい本気で笑っちゃったな…」
土方さんのしかめっ面がまだ頭に残っていてついつい頬が緩む
にこにこしながらつぶっていた目を開いた瞬間目の前に顔があった
「ひやぁーっ!」
つい殴ってしまったその顔は痛みに顔を歪ませる
よくよく見ると彼は斎藤さんだった
「わぁっ…。ご、ごめんなさい」
斎藤さんは無言だ
なんか、前にもこんなことがあった気がするんだけど
よく斎藤さんは急に現れる
変わった人だなぁ…
そんな事を思いながら必死であやまった
「いや、俺もいきなり現れてすまなかった」
この間は怒らせちゃったから返事を返してくれたのは嬉しかった
「殴っちゃって、すみません…。でもまたなんで斎藤さんがこんなところに?」
あたしは首を傾けて不思議そうに尋ねる
「それは…、あ、あんたがまたこんなところで無防備な姿で襲われても副長にお叱りをうけるからであって…」
焦っているのか斎藤さんは言葉を噛んだり間違えたりしながら必死で説明してくれる
そんな斎藤さんを何故か嬉しく思うあたしがいた
お、沖田さんって以外と積極的だぁ
びっくりしたな…
まだ顔が赤い
祐以外の男の人にあんな近くで話しかけられたのははじめてだった
思い出すとまた顔が赤くなる
どうしよう…
すごい勢いで出てきちゃったけど
戻りずらいなぁ
しばらく外にいることに決めた楠葉は縁側に座り
月を眺めた
「わぁ〜、満月だ」
1人なので周りに気を使うこともないため思いっきり大きな声が出てしまった
それでも周りに誰もいないことを確認するとゴロンと縁側に横になる
まだ5月とはいえ昼間は暑い
なのでほんのり冷たい夜風がとても気持ち良かった
「はぁ…」
気を抜くとつい思い出してしまう幸せだった記憶
こんな時代に1人きりで心細かった楠葉に優しくしてくれる新撰組の人達
楠葉にとっては今も幸せだった
しかしいろんな思いが幸せになることを拒んでいる
幸せは楠葉にとって恐怖でしかないものになっていた
「でもさっきはつい本気で笑っちゃったな…」
土方さんのしかめっ面がまだ頭に残っていてついつい頬が緩む
にこにこしながらつぶっていた目を開いた瞬間目の前に顔があった
「ひやぁーっ!」
つい殴ってしまったその顔は痛みに顔を歪ませる
よくよく見ると彼は斎藤さんだった
「わぁっ…。ご、ごめんなさい」
斎藤さんは無言だ
なんか、前にもこんなことがあった気がするんだけど
よく斎藤さんは急に現れる
変わった人だなぁ…
そんな事を思いながら必死であやまった
「いや、俺もいきなり現れてすまなかった」
この間は怒らせちゃったから返事を返してくれたのは嬉しかった
「殴っちゃって、すみません…。でもまたなんで斎藤さんがこんなところに?」
あたしは首を傾けて不思議そうに尋ねる
「それは…、あ、あんたがまたこんなところで無防備な姿で襲われても副長にお叱りをうけるからであって…」
焦っているのか斎藤さんは言葉を噛んだり間違えたりしながら必死で説明してくれる
そんな斎藤さんを何故か嬉しく思うあたしがいた

