漆黒の黒般若

次の日の夜

綺麗な満月を見上げ楠葉は呟いた

「祐…、今日こそあなたの仇をとることができるかもしれない。仇をとったらすぐ、あたしもそっちに行くからね」



殺す相手が長州藩のためか楠葉はいつもより殺気に満ちている



長州のやつらがいると思われる建物に入っていく


なかでは酒を酌み交わす音が聞こえる


屋根裏から覗くと、依頼人に頼まれた男がちょうど部屋からでるところだった



今がチャンスだ



屋根裏から降り、男のあとをつける

すると廊下の突き当たりで突然男が立ち止まり刀を抜いた



「おい、でてこい。さっきから俺に付きまとうのは誰だ!顔をみせろ」



ふん、感ずかれていたか…
まぁ、いい
すぐにしまつしてやる