「それにしても島原の中って別世界みたいですね…、なんか綺麗でうっとりしちゃいます」
窓から外を見ていた楠葉が呟いた
確かに島原は真っ赤な大門を入り口として中は色とりどりの障子や金色の細工などが施されている
それはまるで違う世界に来たような感じだと楠葉は思ったのだった
「別世界ですか…。まぁ、確かにここ(遊廓)は色んな意味でそういうところなのかもしれませんね」
「あたしにとってはこの町が普通っていう感覚だからね。そんなことを思ったことはないんだけど…、そんなに京の町と違う?」
「えっと…、京の町は古くからの建物があったりしてなんか落ち着いた感じがあるんですけど島原はそれと違って華やかですよね」
「華やか、ね…」
少し表情をおとしたお信さんに何か不味いことをいったのではないかと心配になってきた
「華やかさの裏には色々と暗い部分もあるのよ」
口を開こうとした楠葉より先にうつむき加減のお信さんが口を開いた
「暗い部分…?」
「まだ楠葉ちゃんにはあたしの過去は話してなかったわよね?」
“過去”という言葉を聞いて楠葉ははっとした
そうだ、今日ここへ来た理由はこの話をするためだったんだ
すっかり忘れていた自分に少々恥ずかしさも感じながら楠葉は改めてお信さんに今日来た本当の理由を告げた
窓から外を見ていた楠葉が呟いた
確かに島原は真っ赤な大門を入り口として中は色とりどりの障子や金色の細工などが施されている
それはまるで違う世界に来たような感じだと楠葉は思ったのだった
「別世界ですか…。まぁ、確かにここ(遊廓)は色んな意味でそういうところなのかもしれませんね」
「あたしにとってはこの町が普通っていう感覚だからね。そんなことを思ったことはないんだけど…、そんなに京の町と違う?」
「えっと…、京の町は古くからの建物があったりしてなんか落ち着いた感じがあるんですけど島原はそれと違って華やかですよね」
「華やか、ね…」
少し表情をおとしたお信さんに何か不味いことをいったのではないかと心配になってきた
「華やかさの裏には色々と暗い部分もあるのよ」
口を開こうとした楠葉より先にうつむき加減のお信さんが口を開いた
「暗い部分…?」
「まだ楠葉ちゃんにはあたしの過去は話してなかったわよね?」
“過去”という言葉を聞いて楠葉ははっとした
そうだ、今日ここへ来た理由はこの話をするためだったんだ
すっかり忘れていた自分に少々恥ずかしさも感じながら楠葉は改めてお信さんに今日来た本当の理由を告げた

