坂下を部屋に敷いた布団に下ろすとその振動で目をさましてしまった


「あ、わっ。斎藤さん?あへ?小十郎は…?ん?」


どうやら寝ぼけて自分の様子がわかっていないようだったが「大丈夫だからもう一度寝ろ」と言うとまた静かに目を閉じて寝息をたて始めた



「はぁ…。結局坂下の件で1日が終わってしまう。それどころか坂下に理由だって話してない…」


困ったように坂下を見たが熟睡している本人には全く伝わらなかった


「仕方ない…。違うことから片付けるとするか」


そう言うと書類の山へ目を移した