漆黒の黒般若

「はぁ、こいつは…やめた方がいいだろうか」


そういって悩んでるのは総司の部屋の前だ



しかし早くしないと坂下が帰ってきてしまう


悩んだ末に襖に手をかけた


ガラッ


しかし中は空っぽで総司の姿はなかった


「なんだ、総司はいないのか…」



なぜか少しホッとしながら振り返ると



「僕に何かよう?」

「うわぁっ」


目の前に総司が立っていた

「驚かせるな。まったく…」


「はじめくんなら驚かないと思って…。それにしてもどうしたの?僕の部屋の前で」


「あぁ、少し聞きたいことがあってな。総司、17歳くらいの綺麗な黒髪の女に贈り物をするとしたら何をやる?」



「それって…、楠葉ちゃん?」