ことが終わったあともあたしは起き上がることが出来なかった


頬をつたって流れた涙は拭われることもなくひたすら流れ続けた



「お前のことが気に入ったぞ。どうだ、俺の女にならないか?」





ただ宙を見つめるだけのあたしは完全に精神が壊れ、彼の言葉など耳に入ってこなかった



なにも答えないあたしを見て男は怒るでもなく、笑うでもなく


「俺が憎いか?まぁいい、お前にはもう一度会いたい。復讐するならこれを着けてこい、俺はお前を待っているぞ…

俺の名は吉田 松陰だ」





そう言うと吉田は黒い般若の面を残して去っていった

後に彼女が自分に復讐しに来るのを楽しみに思いながら…