漆黒の黒般若

「お梅…、すまないな」


なぜ、謝るの?


「お前にこんな重荷を背負わしちまった…」


そんなことない…


「俺は、お前に惚れてたんだ」


あたしだってそうだよ


「結婚式挙げたかったな…」


そうだね…


「お梅に花嫁衣装着せてやりたかった」


あたしは旦那さえ居れば花嫁衣装なんて着なくてもよかったのに


「本当にすまない…」


だからあたしはあんたのことを微塵も恨んでないよ?

「すまない…、すまないお梅……」


涙を流して謝り続ける彼にもう声をかけてやることはできなかった


少し先に行ってるよ



愛する人とこんな形だが一緒になれた


たとえ地獄に落ちたとしても後悔などしてなかった