漆黒の黒般若

「俺は今まで沢山の悪行を働いてきた

ある時は押し借りだってした

芸子の髪だって切ったこともある


お前の家も焼いてしまった

しかしお梅、


お前はそんな俺を愛してくれたな


精一杯好きでいてくれた


俺もそんなお前を愛している…」



思いもよらない告白にお梅は目を見開き顔を赤くする

お梅にとってその言葉だけで幸せだった