芹沢さんの部屋に入るのは2回目だ
「そこら辺に座れ」
「はい」
着席を促され近くにあった座布団に正座する
「楠葉、いつもうちの妻がお世話になっているそうだな。うるさい奴だがこれからも仲良くしてやってくれ」
「はいっ」
芹沢さんが言った言葉に隣にいたお梅さんも頭を下げる
「それで、本題だ。お前に前話したこと覚えてるか?」
前に話したこと…
あたしがずっと疑問に思っていたこと
あたしの過去を知っているのは試衛館の幹部だけのはず
しかし芹沢さんはそれを知っていた
他にあたしの過去を知っているのは…
「やはり、わからなかったようだな…。お前、楠 裕という男を知っているか?」
「っ!何故、その名を…」
「あいつは生きてる…」
「嘘…、そんなはずない!だって裕は、裕は…。あたしの目の前で死んだ」
「しかし俺はそいつからお前のことを聞いたぞ?」
「そんな、嘘…!裕…」
激しく動揺するあたしを慰めようとお梅さんが立ち上がった時だった…
ドンッ!
あたしの後ろの襖が倒れた
「そこら辺に座れ」
「はい」
着席を促され近くにあった座布団に正座する
「楠葉、いつもうちの妻がお世話になっているそうだな。うるさい奴だがこれからも仲良くしてやってくれ」
「はいっ」
芹沢さんが言った言葉に隣にいたお梅さんも頭を下げる
「それで、本題だ。お前に前話したこと覚えてるか?」
前に話したこと…
あたしがずっと疑問に思っていたこと
あたしの過去を知っているのは試衛館の幹部だけのはず
しかし芹沢さんはそれを知っていた
他にあたしの過去を知っているのは…
「やはり、わからなかったようだな…。お前、楠 裕という男を知っているか?」
「っ!何故、その名を…」
「あいつは生きてる…」
「嘘…、そんなはずない!だって裕は、裕は…。あたしの目の前で死んだ」
「しかし俺はそいつからお前のことを聞いたぞ?」
「そんな、嘘…!裕…」
激しく動揺するあたしを慰めようとお梅さんが立ち上がった時だった…
ドンッ!
あたしの後ろの襖が倒れた

