タッタタ
廊下を早歩きで進んでいく
確か芹沢さんの部屋は八木邸の一番奥だったはず
1度しか行ったことがないのでうる覚えだがなんとか思い出しながら進んだ
しかし、今日はなんだかやけに静かだ
「島原にでも行っちゃったのかなぁ…」
そう呟く楠葉の耳に微かだが声が聞こえた
「もう!飲みすぎよ。それにいいの?先に帰ってきちゃって…」
「いいんだよ、あいつらと居ると朝までいさせられるからなぁ。そんなの俺はごめんだぜ」
「まぁ、そうね。あんたもそろそろ年なんだから健康に気を付けていかなくちゃね」
「がははっ。そうだなぁ」
2人の楽しそうな会話が響く
ちょうどいいタイミングで帰ってきた2人に近づく
「お梅さんっ」
「あっ、楠葉ちゃんっ!どうしたの?こんな遅くに。あたしに用事かい?」
あたしは目をぱちくりさせて驚いているお梅さんにふろしきで包んだ扇子を渡した
「なんだこれは?」
芹沢さんが覗き込むなかお梅さんは気づいたようで
「えっ?!あたし落としてきちゃったんだ。ごめんね楠葉ちゃん、ありがとう」
「そんな、いいんですよ。それよりそれあげなくていいんですか?」
「えっ。あぁ…、そうだね」
そう言うとお梅さんは芹沢さんの方に向き直る
廊下を早歩きで進んでいく
確か芹沢さんの部屋は八木邸の一番奥だったはず
1度しか行ったことがないのでうる覚えだがなんとか思い出しながら進んだ
しかし、今日はなんだかやけに静かだ
「島原にでも行っちゃったのかなぁ…」
そう呟く楠葉の耳に微かだが声が聞こえた
「もう!飲みすぎよ。それにいいの?先に帰ってきちゃって…」
「いいんだよ、あいつらと居ると朝までいさせられるからなぁ。そんなの俺はごめんだぜ」
「まぁ、そうね。あんたもそろそろ年なんだから健康に気を付けていかなくちゃね」
「がははっ。そうだなぁ」
2人の楽しそうな会話が響く
ちょうどいいタイミングで帰ってきた2人に近づく
「お梅さんっ」
「あっ、楠葉ちゃんっ!どうしたの?こんな遅くに。あたしに用事かい?」
あたしは目をぱちくりさせて驚いているお梅さんにふろしきで包んだ扇子を渡した
「なんだこれは?」
芹沢さんが覗き込むなかお梅さんは気づいたようで
「えっ?!あたし落としてきちゃったんだ。ごめんね楠葉ちゃん、ありがとう」
「そんな、いいんですよ。それよりそれあげなくていいんですか?」
「えっ。あぁ…、そうだね」
そう言うとお梅さんは芹沢さんの方に向き直る

