「ん、んぅ…」
昨日は斎藤さんが遅いため先に寝てしまった
横を見るとまだ斎藤さんは眠っている
とりあえず自分の分の布団を畳むと髪の毛をしばりあげた
障子をあければ温かい日射しが部屋を優しく照らす
「おはよう…」
急に声をかけられて後ろを振り向くと斎藤さんが目を擦りながら起き上がっていた
「まだ朝稽古まで時間もありますしもう少し休んでいても大丈夫ですよ?昨日も遅かったですし…」
最近悪かった京の治安を良くするため夜の見回りが増え、斎藤さん率いる3番隊も遅くまで働いていた
遅くまで働いて朝も早いとなると斎藤さんの体がもたないと心配になる
「いや、二度寝はできない性分でな。それに朝早く起きるのは健康にもいい」
「そうですか、ではあたしはお茶でも入れてきますね」
「待て坂下。これをやる」
「えっ…」
そういって斎藤さんが差し出したのは蒼い髪紐だった
「わぁっ、かわいい。あさぎいろですね、皆さんとお揃い。でもどうして…?」
「あんた、今日誕生日だろ?」
「えっ?どうして知ってるんですか?」
目を丸くする楠葉に近づくと斎藤さんは彼女の髪を縛っていたゴムをとる
サラッと落ちた髪に触れるとそれをまとめ始めた
「あの、斎藤さん?」
「いつもはあんたが結ってくれるからな。今日は特別だ…」
手ぐしで長い髪をひとつにまとめるとあさぎいろの髪紐で揺ってくれた
斎藤さんの少し骨張った手が頭に触れて楠葉は真っ赤になる
「できたぞ」
「ありがとうございます。斎藤さんの髪もあとでやりますね」
「あぁ、頼んだぞ」
17歳の誕生日は幸せな気分から始まった
昨日は斎藤さんが遅いため先に寝てしまった
横を見るとまだ斎藤さんは眠っている
とりあえず自分の分の布団を畳むと髪の毛をしばりあげた
障子をあければ温かい日射しが部屋を優しく照らす
「おはよう…」
急に声をかけられて後ろを振り向くと斎藤さんが目を擦りながら起き上がっていた
「まだ朝稽古まで時間もありますしもう少し休んでいても大丈夫ですよ?昨日も遅かったですし…」
最近悪かった京の治安を良くするため夜の見回りが増え、斎藤さん率いる3番隊も遅くまで働いていた
遅くまで働いて朝も早いとなると斎藤さんの体がもたないと心配になる
「いや、二度寝はできない性分でな。それに朝早く起きるのは健康にもいい」
「そうですか、ではあたしはお茶でも入れてきますね」
「待て坂下。これをやる」
「えっ…」
そういって斎藤さんが差し出したのは蒼い髪紐だった
「わぁっ、かわいい。あさぎいろですね、皆さんとお揃い。でもどうして…?」
「あんた、今日誕生日だろ?」
「えっ?どうして知ってるんですか?」
目を丸くする楠葉に近づくと斎藤さんは彼女の髪を縛っていたゴムをとる
サラッと落ちた髪に触れるとそれをまとめ始めた
「あの、斎藤さん?」
「いつもはあんたが結ってくれるからな。今日は特別だ…」
手ぐしで長い髪をひとつにまとめるとあさぎいろの髪紐で揺ってくれた
斎藤さんの少し骨張った手が頭に触れて楠葉は真っ赤になる
「できたぞ」
「ありがとうございます。斎藤さんの髪もあとでやりますね」
「あぁ、頼んだぞ」
17歳の誕生日は幸せな気分から始まった

