漆黒の黒般若

「本当にすみません…、誕生日会はまた改めてやらせてもらうので」


「そんな、いいんですよ。隊務で忙しいのにすみません…。それよりそのお仕事頑張ってくださいね」


「すみません。ありがとうございます」


山南さんはにっこり笑うと部屋を出ていった


急に入った隊務であたしの誕生日会は延期となってしまった


“例の件”に関係あるのだろうか


去っていく山南さんを見ながら楠葉は大きなため息をついた