漆黒の黒般若

「待”てぇー」


後ろからは鬼ならぬ鬼副長が追いかけてくる


その顔には殺気が満ち溢れ
睨み付けたすべての者を死に追いやるような威力を持っている

「待ったら殺されちゃうよー!」


「もう、沖田さんのせいですよー!」


「楠葉ちゃんだって笑ってたじゃん」


「笑ってませんよ!ただ下手な俳句っていっただけです」


「下手な俳句だと?!」


「わぁ、違うんですっ。沖田さぁん!助けてください」


「楠葉ちゃん、そんなちんたら走ってたら土方さんに殺されちゃうよ?」


「いやぁー”!」


あまりの恐怖に叫び声があがる

こうしてリアル鬼ごっこをすること数分後
あたしと沖田さんの頭には大きなたんこぶがそびえ立っていた