「はぁ、総司も相変わらずですね…。もうすぐ二十歳なんだからそろそろ大人になりなさい」


「えっ!?沖田さんもう二十歳なんですか?」


「え〜、楠葉ちゃんはいくつに見える?」


「せいぜい、18か19くらいだと…」


「僕、そんなに幼く見えるかなぁ?」


「そ、そんなことないです!」


「総司は精神年齢が低いから幼く見えるんだよ」


「本当の子供に言われたくないんだけど」


「俺だって今年で18なんだけど!総司とあんまり変わんねぇじゃん」


「2コ差はおおきいよ?そう言えば楠葉ちゃんっていくつなの?」


「あたしは16…いや、もうすぐ17です」


「もうすぐってことは近いうちに誕生日があるんですか?」


「はい。実は3日後なんです」


「それはおめでとうございます!では、その日は楠葉さんの誕生日会でもやりましょうかね」


「えっ、そんなあたしのためにいいですよ。皆さん隊務で忙しいのに」


「別に遠慮するなって。楠葉はもっと俺達に甘えていいんだぜ?」


「そうだよ楠葉ちゃん。僕たち添い寝した仲なんだから」


「沖田さんっ!」

「添い寝?!」

「本当ですか?!楠葉さん」


「いや、違うんですっ。もう沖田さん!」


山南さんと平助くんに誤解されて必死で誤解を解こうとするが2人とも“添い寝”というキーワードに大きく動揺している


慌てて後ろを睨み付けるが沖田さんはケタケタおかしそうに笑っている


「本当にちがうんですからぁーっ!」



道場には楠葉の声が響き渡った