寒い、けれど丞と寝るのは嫌だったからひたすら耐えた。 「・・・。」 ここにきて初めての静寂が広がる。 夜は、好きじゃない。 嫌なことがあった日とか、夜になるとそれを思い出して枕を濡らす日もあった。 今もほら。 寂しさや不安が今になって募ってくる。 みんなといるときは気が紛れたけれど、そうにもいかない。 こんな生活が毎日続くのかな。 私は、この時代には同化しない。 心に堅く誓って目を閉じた。 丞の寝息が聞こえる。 その安心からか、今度はゆっくりと意識が遠ざかっていった。