過呼吸? ううん、違う。 歴史の一ページをそっと捲る。 これは、瞬間的なものじゃない。 「…労咳…」 ポツリ、呟いてから口にしてはいけなかったことだと気付く。 「…ッはぁ…ッ!」 苦しそうに何度も顔を歪ませる。 どうしたらいい? 彼を、助けたいのに。 助けを。 助けを呼びに行こう。