黒と白


中学校のチャイムが鳴り響く中私の名前を呼んだのは愛花。

「璃里!」

振り返ると友達の愛花が息を切らしながら私に寄ってくる。

そんな愛花に私は「どしたん?」とだけ尋ねた。

「浩輝君また暴れてるよ?何かあったの?」

一々そんな事を報告しに来なくていいのに。
私は決して人にはなつかないし、誰も信用はしない。

だから愛花をお節介と思いながら質問に答えた。

「知らない。ほっとけばいいよ」

軽く流して立ち去ろうとしたがやはりそうはいかない。

詳しくは浩輝がいかせてくれない。

「おい!璃里!」

目の前からは彼氏の浩輝。凄い形相でこちらへ向かってくる。

面倒な事が嫌いな私は浩輝に背を向けて歩こうとした。

だけど腕を引っ張られ力強く壁に叩きつけられた。

そんな浩輝を私はジロッと睨み「何?」とだけ答えた。

低い声で喋りだした浩輝。
だけど私は別に何とも思わなかった。

「お前、また男と話したな」

ほら、面倒だ。