だけど、その願いは無情にも打ち砕かれる。 「あとちょっとで俺は完全にこの世から消えるってこと」 ——翔自身の手で。 信じたくないのに、頭の何処かでは理解できてる自分がいた。 「……あと、どれくらい……」 翔はその問いに悲しそうに笑った。 「あと2日ぐらい」 今度こそ頭が真っ白になった。