「桜が咲いたらここでお花見しようね~」 去年、約束したし。 そう思って、翔に決定事項として言うと、翔はとびきりの笑顔で「ああ」と頷いた。 その笑顔に何故か安堵して私も一緒に笑った。 ——この時翔が思っていることには気付かないで。 この時、あの顔の意味に気が付けてたら、翔を傷付けることも無かったかもしれないのにね。 私って、ホントに、馬鹿————