フワッと香る匂いは、どちらかというと、辛口で…。 何もかもが、佑真と違うけど、きっとこの温もりが当たり前になる。 そうじゃなきゃ、ダメなんだよね。 「西田…、好きだ」 あたしを離して、ゆっくり顔を近付けると、 山川くんはキスをした。 あの時と、初めて佑真とキスをした時と、同じ風が吹く。