ったく、だいたいアポ取ったんだから、ちゃんと時間通りに来なさいよね。 イライラする中、誰かがあたしを呼ぶ。 「西田さ~ん!お客様~」 「えっ!?わ、分かった。今行く!」 手荒く受話器を置き、玄関へ向かって走る。 やっと来たか。 もう!思い切り、嫌みの一つでも言ってやろうかな。 なんて、最近のあたし、心がすさんでる。