――――― ―――― 「ねえ、陽菜!山川くんに話してくれた?」 そう電話がかかってきたのは、ほんの3日前。 由里香との“Wデート”を、すっかり忘れてたあたしは…、 「もちろんよ!大丈夫って」 なんて、慌てて答えちゃったんだよね…。 「ったく、西田じゃなきゃ、絶対に断ってたけどな」 「ごめんね、山川くん!本当にごめん」 約束の日ギリギリに、あたしは山川くんに事情を説明した。