その分、余計に二人の時間が大切で、唇も体も、どんなに重ね合っても、足りないくらい…。 「陽菜…」 「何?」 あたしたちは二人、ベッドの中で、抱きしめ合ったまま、目を閉じていた。 ずっと、ずっと、このままでいたい…。 「なあ、本社に戻ったら、オレたち遠距離恋愛になるだろ?」 「うん。そうだね…」 なるべく、思い出さない様にしてたんだけどな。 「そうなったら、なかなか会えなくなる」 「うん…」 2¸3ヶ月に一回、会えればいい方だろうな。