「ルウナ俺は…俺はルウナが好きなんだ。だから…」


そう言った後スッと離れた。


セルがアタシを好き。



そう言われたのに…
その気持ちに答えられないのは何で…


「アタシもセルは好きだよ。だけど…「わかってる。ルウナごめん。泣かせるつもりはなかった。」


泣いてるの?アタシ…



「怖がらせて悪かった。
でも俺の気持ちは本当だから。王になることはどうでもいいんだ。俺はルウナが欲しい。」



顔を歪ませて、切なそうにアタシの頬に触れた。



セルは、あたしの中で大事な存在。


もちろん好きだよ。



けれど…セルがアタシを思うのとは違う気がする。



「セル…。」


「ルウナ、そろそろ夕食の時間だろ?」


「うん…」


「ほら、早くいけ。」


ニコリと笑ったセルは…
なんだかとても悲しそうだった。



罪悪感が沸いた。