あ~最悪だ。


なんでこんなエロい奴が婿候補なのだろう。


パパを恨むよ…


「おい、いつまでむくれてる。せっかく散歩に連れてきてやっているのに。」


そりゃ怒るわよ…


だってアタシの首に…


2つの歯形がついた。


勿論、この俺様ドエロ悪魔がやったもの。


思い出しただけで…



恥ずかしくなる。


ん?


なんで恥ずかしくなるの…


「ルウナ!何ボケッとしてんだほら歩け。」


「あっ!ちょっと!
勝手に手にきらないで!」


「手ぐらいで喚くな。」


ムムムッッ


ムッカー!!!



「あ~!僕たちの姫をいじめちゃいけないんだー!」


ラウルとアタシの前に現れたのは…



栗色の髪の毛で少し眺め、赤い瞳でクリクリした目が特徴の3人目婿候補…

モーガンだ。



「モーガン…お前何してる。」


「エヘヘ。今日からね第4隊の隊長として使えることになったんだ~。せっかくだしルウナ姫に会いに来ちゃったの~」


ぎゅう。


ぎゅうッッと抱き着く。



アワワワッッ


スキンシップが多いこと…


「モーガン!ルウナから離れるんだ。だいたいお前、この城に来る意味わかってるのか!?」


「うるさいな~。ラウル。いつまでも子供扱いしないで!僕はあの頃とは違うんだよ。」


一瞬見えたモーガンの冷たい瞳。


なんだろう。