「ルウナ、こんなところにいると風邪を引く。」


バルコニーにいたアタシをラウルが見つけた。


「ラウル…。助けてくれて有り難う。」



「フンッッ…今日は素直なんだな。」


そう言って後ろからギュッと抱き締められた。


温かい。


やっぱりこの温かさだ。



「牢獄ってどんなとこ?」


「ここよりもっと暗い。
生き残ったやつだけが出られる。」



「そんな…」


「アイツならやれる。」



そうだよね…


モーガンは強いから。



「それより、ルウナが無事で良かった。」


「アタシは大丈夫よ。」

ラウルが心配してくれた…


それだけでドキドキする。



「ったく、俺の前からいなくなるな。」


チュッと優しくキスが落とされた。




本気にしていいのかな。