運命なんかそんなもの変えればいいんだ。



「お前が変えられないなら、俺が変えてやるよ。」


その時!!
バリバリ…!!!

ものすごい光と共に結界がやぶれた。


「もう辞めて!!!」


ルウナが必死で叫んでいる。

魔力が上がっている。


ベーモンド様と同じ強さを感じる。



「ルウナ!?」


モーガンの動きが止まる。


「みんなもう辞めてよ!
同じ魔界の人間でしょ!
これ以上もう争うのは…
やめてぇえええ…!!!」


ルウナの叫びは、ここにいた全員の心に響いたと思う。



その必死な叫びは…
姫としてではなく王女の威厳があった。



さすがルウナだな。



誰よりも強い心の持ち主だ。



「ラウル…僕…やり直せる?」


そう言ったモーガンは
初めて笑っていた。



「ああ…」


だから、俺も思いっきり笑ってやった。