「グハッ…。」

バタリとアルビナ一味のやつが倒れた。


ネルフさんがやったみたいだ。


俺はモーガンの相手をする。


「1人減ったな。モーガン…」


「どおってことないさ。
みんな僕がやるんだ。」


ジリジリと締め付けられる体。


クソッッ…動けねえ…


「ラウル!!」


ルウナの声がする。

チラリと見れば、ルウナは今にも泣きそうな顔をしている。


だから俺は大丈夫だとルウナに目で言った。




初めて俺が愛したやつ。


ルウナを守るため。



魔力を全力であげて、
拘束から逃れる。



「モーガン、どうしてもっと俺達を信じない。」


「わかってるよ。
ルウナにも言われたよ。
だけどね、闇から産まれたら闇で生きるのが僕の指名。運命は逆らえないんだ。」


魔界で恐れられたヨーゼフから産まれたモーガン。


そして魔界で雄一のヴァンパイア族と悪魔族のハーフ。


運命は逆らえない…か。