しかも、夜になっても私の傍から 離れてくれなかった。 そんないい機会に、私の中にあった疑問を 聞いてみることにした。 「紫苑?」 「ん~?」 「あの…」 「なに?」 紫苑はこっちに寝返りをうって、 私の髪をそっとすくい上げて じっと私を見つめてきた。 至近距離に慣れてなかった私の顔は すぐに真っ赤になった。 「えっと…」 「うん」