「たまには私が作る!」

「楽しみだなぁ。」

かけるにばかり作らせても悪いと思い、その日は私が作る事にした。

材料もしっかり揃えて、かけるの部屋へ行った。

「得意料理があるんだよ〜。」

「え?何なの?」

「出来てからのお楽しみ〜。」

とは言ったものの、かけるの手料理にはかなわない。

でも、かけるの為に何かしたかった。

「じゃじゃ〜ん!!」

「お!!肉じゃが!?いいね〜!」

そう、私の唯一の得意料理は肉じゃが。

れんも好きだった。

いつも「おいしい」と言いながら食べてくれていた。

久しぶりに作ったから、少し自信がなかった。

「おいしい!ゆめみ、おいしいよ!」

かけるは笑顔で言ってくれた。

「よかった。全部食べてよね〜。」

「食べる。食べるよ〜!」

幸せな感じで時は過ぎた。