「もう!!キスして
話そらさないでよ!!」


 唇を離すとまだ顔を真っ赤にしながら
俺に怒鳴ってくる麗香。

 なんでこんなに可愛いんだよ。
 はぁ...俺の理性がぶっ飛びそう。

 でも、ぶっ飛ばせない。
 好きな女だから。
 麗香の気持ちが
固まるまで襲わない。

 でも...キスぐらいはいいだろ?
 俺だって男だし。


 「裕輔先輩!!教えてよ!
好きになった理由!!」


 どんだけ聞きてんだよ...。
 女って分かんねぇ。

 俺はそんな麗香を無視して窓から空を見た。

 どこまでも続く青い空に懐かしい思い出がよみがえる。



 それは俺が中2だった頃。