「麗香は裕輔さんに告んないの?」


 「はぁ?!」


 授業が終わりいきなり変なことを話してきた玲。


 「はぁ?じゃなくて
今告んなきゃ後悔するよ」


 と真面目な顔で話してきた玲。

 後悔....したくはないな。

 でも....


 「いざとなると告れないの...」


 あたしには勇気がない。
 もし、振られたら...
もし、もし...最悪な結末だけが
思い浮かんんでくる。


 「んー...あたしもだよ。
いざとなると怖くなったもん」


 「そうなの?」


 「うん。もし、振られたらどうしようって。
でもさぁ、今告んなきゃ後悔するってそう思ったの。
後悔するよりだったら告ったほうがいいなって思ったの」


 玲...玲もそう思ってたんだ。


 「後悔するよりだったら
告って振られた方ましよ」


 とニコッと笑った。


 「まぁ...でも、2人だったらって
これは言ったら駄目なんだっけ」


 何かを思い出したように自分の口をふさいだ。


 「何何?」


 「なんでもないよぉ」


 とあたしから逃げるように自分の席に戻った。

 なんなんだろう...気になるなぁ。