✿蜃気楼と僕✿






その言葉を聞いてお前は小さく


「ばいばい」



っていったんだ。



あんなつもりじゃなかった。
お前に好きと告げるつもりだった。
お前のことを引き止めるつもりだった。


だけど。



お前に何も言えなかった。


何もしてやれなかった。


俺は自分で思うより



小さく、弱虫で、卑怯な人間だった。