恋、涙 …【3】〜俺の大切なもの〜




「どうだった?」



「はい。2人共元気そうだったし……本当によかったです。」



喋りながらリビングに通され、お茶を出された。



お義母さんの言葉に主語はなかったが、聞きたいことはきっと希たちのことだ。



そう思って返事をすると、お義母さんは満足そうに笑ってみせた。



どうやら当たりだったみたいだ。



「そう……あ、一真くん。明後日なんだけど……」



「はい?」



「行けそう?病院。」



「大丈夫です。ちょうど日曜だし、何とか。」



俺はそう答えながら、自分の膝の上に座ってぬいぐるみで遊んでいる茉央の頭を撫でる。



「茉央ー、よかったな。もうすぐママとゆーちゃん、帰って来るぞ?」



「やったー!」



「茉央ったら……結愛見に行く度に早く一緒に遊びたいって言ってるのよ。もうすっかりお兄ちゃんね。」



そうか……