俺ももう……
2人の父親だもんな─
しっかりしなきゃ…
結愛の寝顔を見ながら、俺は決意を新たにした。
「かーくん。……頑張ってね。」
面会時間ギリギリまで病室にいた俺は、希にこう言われて病室を後にした。
同室のお母さん方の目もあるし、恥ずかしいから、握手だけして別れた。
希の退院は明後日。
幸い、その日は日曜日。
よかった……休みだから、迎えに行ける。
次に会うのはその日。
今から楽しみだ。
「パパー!おかえりー!」
病院を後にして、茉央を迎えに希の実家に向かった俺。
玄関のドアを開けるなり、待ってました!と言わんばかりの勢いで、茉央が俺に飛びついてきた。
「…茉央、ただいま。」
「おかえり、一真くん。」
そんな茉央を抱き上げ、頭を撫でているとお義母さんが出てきたので、軽く頭を下げた。


