「だ、だから!!公衆の面前!!」 顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかる。 「だからですよ?」 なんの悪びれもなくそう答える彼に少し呆れてしまう。 「はぃ?」 「みんなの前だったら僕が茜の者だってわかるでしょ?」 先輩呼びじゃないところに、少しグッとくる。 まさかと思うが、学校でもして悪びれもなくそんなこと言うんじゃないだろうな。 そんなこと言われたら、うんそーだね、って答えるしかないじゃないかっ。