「おまたせ~。千浩、ファンタでよかった?」

「ああ、ありがとう」


達也と瑞希ちゃんが戻ってきた。

俺は達也からコーラを受けとる。


「ん、サンキュー達也」

「おう」


さて、

雄輝に写メでも送ってやるか。


*田中幸大らが海を満喫しているその頃。


*置いていかれた山田雄輝は仕方なく家で夏休みの課題をやっていた。


冷房の効いた部屋で一人、課題を消化している僕。

その時、聞きなれた浜あゆの着信音が部屋に響く。


「幸大くんだ」


メールを開くと、海水浴場を背景に四人が写った写真が添付されていた。


「いいなーいいなー、僕も女の子と海行きたかったよ」


幸大くん薄情だなぁ。

この僕を差し置いて、他校の女の子(ギャル)と遊びに行くなんて。

なんて思ってみるけど当然のことかー。


はぁーーー、午後からタメの友達とカラオケ行こう…。