「沙織さん、結婚を前提に付き合ってください」 さっきよりも早くなった鼓動が愛しくて、私も大きな背中に両腕を回して、 「はい、よろこんで」 素直な気持ちを口にした。 (ようやくアナタを手に入れた) (泣いても喚いても 離してなんてあげません。)