物語の中の沙織の両親の感情も、発症した時や今現在の私たちの感じた気持ちであり、これから先娘が大きくなったときにこんな両親でありたいという願いでもあります。


そして、物語の中でも会社に就職するときに落とされる原因となる、とありましたがこれも事実です。

実際来年娘が幼稚園に入園するので幼稚園探しをしていますが、なかなか快く受け入れてくれるところが見つからないでいるのが現状です。

この物語で、すこしでもこの病気を知ってもらいたい。
インスリンを打ってるだけで他の人と何ら変わりがないっていうことを知ってもらいたい。


そしていつか沙織にとっての彼方のような、すべてを丸ごと愛してくれる人が娘にも現れてほしいという願いをこめてこの物語を書きました。


少しでもIDDMについて知ってもらえたら、それだけでこの物語を書いたかいがあったと思えます。

本当に、最後まで読んでいただいてありがとうございました。




吏粋 氷柱。