「滝山君、ちょっと移動しましょう」

ソファーからスクッと立ち上がった平石が、「こっちです」と手招きする。


長めの廊下を通った突き当たりの部屋。

平石がドアを開けた。


「えええええ!!」


そこにあったのは…

部屋いっぱいの、めくる!!


壁にはポスター

天井からはタペストリー

コレクションボードにはフィギュアやらソフビやら

めくるちゃんで埋めつくされてる!!


「ちょ、ちょっと、コレ…!!」

圧倒されて、完全フリーズ状態のオレ。


「ふふっ、僕の自慢の“めくる部屋”です」

ギランと光るメガネ。


恐るべし平石!!

うらやましオカネモティ!!