待ち受けカノジョ。

オレはスピードアップしてゴハンをかき込んだ。


「ごちそうサマ!」

ガシャガシャと空になった食器を重ね、キッチンでバシャバシャ洗う。

「おい、クソ息子!オマエどーでもいーけど、ちゃんと高校は卒業しろよ!」

「わーってるよ!」

「留年とかしたら、この家から追い出すわよ!順平!」

「わーってるってば!」

廊下をドスドス歩いて、自分の部屋のドアをバムッ!と閉めた。



「…おい」

ポケットからブルブル震える携帯を取り出す。


ハラを抱えてうずくまっている奈緒。

この姿見るの2回目なんですけど。


「笑うな」

「だって…じ、13点…」

奈緒はヒーヒー言って笑い続ける。


一回爆笑し出すと止まらないんだよな、この子。


…んっ?

そうだ、勉強といえば。