待ち受けカノジョ。

自分の部屋に入り、内側のカギをいつもより厳重にかけた。

携帯を開くと、腹を抱えてうずくまりながらプルプル震えている奈緒。


「おい」

必死で爆笑をこらえてたんですよね。

その真っ赤な顔と涙目でわかります。

「そんな笑うな」

「ご、ごめん。必死ですっとぼける滝山くんが、ちょっと、おもしろすぎて…ブフッ!!」

笑いの止まらない奈緒が落ち着くまで、オレは待つ。

やたら真顔で。


「ふぅー。あぁ、おかしかった!」


奈緒が…っていうか、女の子がこんなに心から笑った姿、初めて見たかも。


「でさ、どうするの?滝山くん」

「どうするも何も、オレ友達いねーし」


口を尖らすオレに、奈緒がトドメをさす。


「ヘタなウソつくから!おバカだねぇ!」


うわぁーん!

助けてぇ~!ネコ型ロボット!!