次の日。

オレはビジュアル的完成度25%で登校した。


腫れたまぶたに、さがり眉毛。

髪もワックスつけただけ。

わざと大げさに、頭に包帯をぐるぐる巻いた。



「あっ!滝山クン!おは…えっ?」

駆け寄ってきた女の子達は、オレのこんな姿を見るなりドン引きしている。


スルーで通り過ぎるオレ。


…いいんだ。

今日は、ほっといてくれ。

オレの心の中で、いなくなったレアめくのお葬式をしてるんだから。


机にうつぶせで、1日過ごす。


先生が読み上げる英文が、お坊さんのお経に聞こえる。

チャイムの音は、公葬曲。



さようなら…めくるちゃん。

オレ、涙目。