数字がゆがむ。

目の前がボーッと

白くかすんできた。


…あれれ?


体から力が抜けていく。


…あれれれ?


周りで誰かが叫んでいる。

バラバラと人の足音が聞こえる。

視界はますます白くボヤけ


もう…何も見えない。


まさかオレ、

このままキゼツとかしちゃうの?


あーヤダー超はずかしい


とか思っていても、まぶたはどんどん重くなる。


ああ、真っ白……


遠くなる意識の中で


「滝山くん!」


確かにその声を

ハッキリと聞いた。