待ち受けカノジョ。

オレは…

鬼嫁と結婚したダンナか!

コンビニの袋をぶら下げて、暗い道をふてくされ気味で歩く。


「やっとあったね、糖分ゼロのチョコ」

クスクス笑う奈緒。

「このチョコがこんなに無いとは思わなかったよ。一体、何件コンビニ回らされたか!夜中の12時に!!」

葵に『買ってきて』と言われ、コンビニにパシらされたオレ。

「まったく、オレはパトラッシュじゃないんだからな!」

「いいじゃん、将来、主人に仕える立派な犬になれるよ!」

「フン!犬になんかなんねーよっ!」

奈緒までそんな事言う!


プンプン怒りながら家に着き、玄関のドアを開けようと手を伸ばすと、

「ギャー!!」

中から悲鳴のような声がした。

「えっ!?なに?今の声!!」

まさか…!?

「葵っ!?」

急いでドアを開ける。

サンダルを脱ぎ捨てて、中に駆け込む。

「どこ!?葵!!」

リビングには誰もいない。

「葵!!」

父ちゃんの部屋、友美さんの部屋、次々に開けても葵はいなかった。

て事は!?

「葵っ!!」

オレの部屋のドアを思いっきり開ける。