待ち受けカノジョ。

めくるグッズと、あのモーレツな異臭を放つあの惨状が頭にもわんと浮かぶ。

「ダ、ダメ!」

あの部屋にはナンピトたりとも入れられない!!

「それだけは、ムリ!!」

「え~、なんでよ?まさか…?」

ニヤける葵。

「隠しきれないほどのエロ本があるからぁ~?」

「エロ本なんて…!!」

いいこと思いついた。

「あります」

キッパリと答える。

「え、マジで!?」

葵が嫌悪感たっぷりの顔でオレを見下す。

「ええ!ありますとも!それはもう、大量に!!」

言い切れ、オレ!!

「うわー、キモっ!!じゃ、このソファーで寝るからいい」

よし!

キモい扱いされたけど、成功!!

心の中で泣きながらピースサイン。