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今日は、吉祥寺。
とりあえず一番近い所ということで、決定。
待ち合わせの“花火の広場”のベンチに座る。
本日のお相手はまだ来ていない。
あーあ、何やってんだろ、オレ。
バイト代入んないのに買い物付き合うなんて、ただの荷物持ち要員じゃん…
「あっ、ゴメン!お待たせー!」
ロック系の服装で走ってきたのは、クラスの“カワイイ子ランキング”TOP4の絵理。
「滝山クン、ヨロシクね!」
学校にいる時よりもメイクが濃い。
つけまバッサバサ~。
「とりあえず何か飲まない?喉渇いちゃってさ」
「ウチも喉カラカラ!」
並んで歩き出すと、後ろで「あれっ?」と声がした。
「滝山君?」
振り返って見ると、そこに立っていたのはビックリした表情のポッチャリポチャ子さん。
「あ、やっぱ滝山君だぁ!」
バタバタと駆け寄ってきた。
「チッ!小川じゃん」
隣で小さく舌打ちの音がする。
「こんな所で会えるなんてね!どこ行くの?」
「え、買い物だけど」
絵理が不機嫌そうに言い放つ。
「じゃあ、桃香も付き合うよ!ね、いいでしょ?滝山君」
桃香ちゃんにじっと見つめられるオレ。
ヘビに睨まれたマングース状態。
「…帰るわ」
そう言うと絵理はくるっと背中を向けて、急に一人で歩き出した。
「ちょ、ちょっと…!」
追いかけようとするオレの腕を、桃香ちゃんがグッとつかむ。
「いいじゃん?ほっとけば」
今日は、吉祥寺。
とりあえず一番近い所ということで、決定。
待ち合わせの“花火の広場”のベンチに座る。
本日のお相手はまだ来ていない。
あーあ、何やってんだろ、オレ。
バイト代入んないのに買い物付き合うなんて、ただの荷物持ち要員じゃん…
「あっ、ゴメン!お待たせー!」
ロック系の服装で走ってきたのは、クラスの“カワイイ子ランキング”TOP4の絵理。
「滝山クン、ヨロシクね!」
学校にいる時よりもメイクが濃い。
つけまバッサバサ~。
「とりあえず何か飲まない?喉渇いちゃってさ」
「ウチも喉カラカラ!」
並んで歩き出すと、後ろで「あれっ?」と声がした。
「滝山君?」
振り返って見ると、そこに立っていたのはビックリした表情のポッチャリポチャ子さん。
「あ、やっぱ滝山君だぁ!」
バタバタと駆け寄ってきた。
「チッ!小川じゃん」
隣で小さく舌打ちの音がする。
「こんな所で会えるなんてね!どこ行くの?」
「え、買い物だけど」
絵理が不機嫌そうに言い放つ。
「じゃあ、桃香も付き合うよ!ね、いいでしょ?滝山君」
桃香ちゃんにじっと見つめられるオレ。
ヘビに睨まれたマングース状態。
「…帰るわ」
そう言うと絵理はくるっと背中を向けて、急に一人で歩き出した。
「ちょ、ちょっと…!」
追いかけようとするオレの腕を、桃香ちゃんがグッとつかむ。
「いいじゃん?ほっとけば」



